植村花菜の「トイレの神様」が、「NHK紅白歌合戦」出場を契機に売上を伸ばし、オリコンで2週連続の1位を獲得して勢いづいている。
同作品は配信でも売上成績を伸ばしている。しかし、同作の着うたフルは、楽曲の長さの割にファイルサイズがそれほど大きくない。時間あたりのサイズが小さいことは、音質が良くないことを意味しているように見える。
レコチョクでは、「トイレの神様」の着うたフルのファイルサイズは2432KBとなっている。同作品の再生時間は9分52秒で、420円で販売されている。1秒あたりのサイズは、約4.11KBである。
そこで、1秒あたりのサイズに関して「トイレの神様」と他作品を比較した表を以下に示す。
レコチョクにおける「トイレの神様」と他作品の比較
(※ au端末からアクセス)
表には、「トイレの神様」と、再生時間にばらつきのある4作品の再生時間、ファイルサイズ、1秒あたりのサイズを掲載した。
これによると、「トイレの神様」の1秒あたりのサイズが4.11KBに対し、それ以外の4作品は6.22～6.67KBであり、明らかな差があることが分かる。
なお、着うたフルではコーデックにHE-AACを採用しており、楽曲は概ね48kbps前後の音質で配信されている。上の表から計算すると、「トイレの神様」以外の4作品は48kbpsに近い数字なのに対し、「トイレの神様」は約32kbpsであり、他の楽曲に比べて音質が悪いことが判明した。
このように音質の差をつけなければならない理由として、端末によって一度にダウンロードできるサイズに制約があることが挙げられる。「トイレの神様」の再生時間が非常に長いことから、やむを得ず音質を下げて配信しなければならなかったようだ。
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