2/11付のオリコンアルバムデイリーランキングでは、韓国の女性グループ・KARAのアルバム「ガールズトーク」が、昨年11月の発売以来初の1位を獲得した。翌2/12付でも1位を守り、2日連続でトップとなっている。
発売から2ヶ月以上が経過してからデイリー1位を獲得するのは、シングル・アルバムを通じてもあまり見られない現象だ。
■ 発売から2ヶ月以上経っても上位キープ
「ガールズトーク」は昨年11月の発売だが、昨年末の音楽番組での披露を通じ、今日に至るまでデイリートップ50内で粘りの推移を続けている。
■ 「分裂騒動」が情報番組で取り上げられて話題に
この作品が上位をキープしている理由の一つに、最近の情報番組を賑わせている「分裂騒動」がある。
事務所との話し合いに何らかの動きがあったり、KARAが訪日したりするたびに、フジテレビ系の「めざましテレビ」などの番組がその模様を大々的に取り上げている。その度に、同アルバムに収録される楽曲が流れている。従って、実質的には、連日のようにメディアを通じて同アルバムの宣伝が行われているのと同じ状况と言えなくもない。
同アルバムの売上がなかなか落ちず、デイリーランキングの上位にとどまっている一番の理由は、こうした「分裂騒動」に関する報道が、毎日のように情報番組内で高頻度で流れる影響であると言える。
■ 売上2249枚でデイリー1位
KARAの今作が発売から2ヶ月以上経ってデイリー1位に浮上できた理由は、もうひとつある。それは先日もお伝えしたように、今週のオリコンアルバムランキングの売上水準が、過去最低レベルであるためだ。
KARAが初めてデイリー1位に浮上した2/11付は、「建国記念の日」で祝日だった。
祝日は、大抵の作品が売上を伸ばす傾向にある。KARAも例に漏れず、前日の1593枚から2249枚まで売上を伸ばし、その結果デイリー1位を獲得した。
しかし、土日祝のデイリーで1位の売上が約2200枚にとどまるデイリーランキングは稀である。このようなランキングの売上レベルの低下の主な原因は、強力な新譜が存在しないことである。
つまり、KARAの今作のデイリー1位獲得は、ランキング上位の売上レベルの急激な低下によって「引き起こされた」と考えられる。一方で、今作がずっと上位に残っていたことが、デイリー1位浮上を招いたのも事実である。
なお、KARAの今作は翌2/12付も1位を獲得したが、売上はアルバムデイリー1位としてはかなり低い、2485枚だった。
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関連サイト
・【韓流?】何故かフジテレビ子会社がKARA、少女時代などの曲の著作権を所有している件について (From アルファルファモザイク)
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KARA
ユニバーサル・シグマ 2010-11-24 |
これだけメディアからゴリ押しされたら誰でも売れるような気がしてきました
リンクにある、持ち株比率についての記事は興味深いですね。なぜ、産経グループの産経新聞だけがひいきにされて、TBSだけがネット上でたたかれるのかちょっと納得です。
誰でも売れることは無いと思います。
現にICONIQさんは1枚目のアルバムこそ6万枚売れていますが、後はジリ貧です。
まあKARAさん達はICONIQさん以上の宣伝量ですから単純な比較は出来ませんが…。
KARAさん達はそろそろ次のシングルが発売されるのでしょうか? 売上に注目、ですね。