大恐慌が続くオリコンアルバムチャートでは、今週、またしても週間1位の売上ワースト記録が塗り替えられた。
今週1位を獲得した、くるり「僕の住んでいた街」の売上枚数はなんと20085枚。先週の初音ミクが記録したばかりの従来記録を約3000枚下回り、2週連続でワースト記録更新となった。
アルバムチャートでは、1ヶ月以上に渡って強力な新譜が全くリリースされず、先々週まで徳永英明が4週連続で1位をキープしていた。先週「EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis(ボカロジェネシス)feat.初音ミク」が、売上が落ちてきた徳永英明を上回って1位を獲得したものの、その売上はわずか23153枚で、19年ぶりにアルバムチャート週間1位の売上ワースト記録が塗り替えられていた。
そんな史上最悪の大恐慌ぶりを見せるアルバムチャートでは、今週も強力なタイトルがリリースされない状況が続いたことから、2週連続で1位の売上が2万枚台になる可能性が高いとされ、最悪の場合は2万枚を割るという見方も存在していた。
今週の1位を獲得したのは、くるりのシングルのカップリング曲を集めたアルバム「僕の住んでいた街」だった。くるりは、今作でグループ初のオリコン週間1位獲得を達成した。
しかし、その売上は1位としては極めて低い20085枚にとどまり、先週記録された従来の週間1位売上ワースト記録である23153枚を、さらに3000枚以上も更新してしまった。1位の売上2万枚割れこそ辛うじて回避されたものの、2万枚を僅かに超える程度の売上で週間1位を獲得できてしまうほど、上位の売上レベルが落ち込んだことになる。
次週も、2万枚以上を売り上げそうな新譜が少ない状況が続く。アルバムチャートでは、引き続き上位の売上レベルの低下に関して、予断を許さない状況が続きそうだ。
[参考] アルバムチャート週間1位の売上ワースト5
20085枚 : くるり 「僕の住んでいた街」 (2010/06/07付)
23153枚 : Various Artists 「EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク」(2010/05/31付)
25240枚 : ASKA 「SCENE II」(1991/08/26付)
30805枚 : 徳永英明 「MY ALL」(2009/05/18付)
32880枚 : trf 「HYPER MIX III」(1994/05/30付)
32960枚 : 酒井法子 「Singles」(1990/04/02付)
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ミクのアルバム1位ワースト記録が1週で途絶えてしまうとは・・・ 本当にアルバムチャートが冷えてしまってますね。
くるり、「アルバム週間1位獲得売上最低記録保持者」おめでとう!
とっても、くるりらしいスキマな名誉だと思います。
売上低下の懸念はとても分かりますし、深刻ですが、
不謹慎ながら、これをくるりが獲得したというのが面白かったので書き込んでみました(笑)
アルバムはとても良かったので、多くの方に聞いてほしいなー。
音楽離れというよりCD(特にシングル)離れが加速しているだけのような気がします。
いい加減CDだけでチャート作るの限界じゃないでしょうか。
シングルランキングが好調に反してアルバムは悲惨ですね(汗)
二週ワースト更新はキツい!
次でまさかの二万きったら・・考えただけで震えます(苦笑)
くるりが記録を更新すると「J-POPざまあ」みたいなコメントがネット上では増えたりしましたが、くるりは邦ロックなはず…w
売上はともかく、内容は先週のボカロ同様、良曲だらけなんですけどねぁ…。
もしかしたら今週のアルバムチャート100位までの枚数をたしても
AKB48だけの売上枚数51.3万枚に届かないんじゃないでしょうか…?
そう考えるとアルバムチャートの悲惨さがよくわかります