中村中がデイリートップ10入り、売れているかは週間次第!

LINEで送る
Pocket

オリコンシングルデイリーチャートでは、中村中(あたる)が昨年5月にリリースしたシングル「友達の詩」のメジャー盤(9月6日発売・メジャー2ndシングル)がデイリーでついにトップ10入りを果たしている。

一見売れているように見えるこの作品。ただし本当に売れているのかは週間の結果を見てみないと分からないところがある。


中村中は昨年の4月にGO!GO!7188のトリビュートアルバムで「雨のち雨のち雨」をカバーする形で初めて音源をリリース。その後、今年の2月に発売された岩崎宏美のアルバム「Natural」に、同楽曲を提供し話題に。
中村本人は今年の6月のシングル「汚れた下着」のリリースでメジャーデビュー。その後「友達の詩」を再リリースし、テレビ番組上で性同一性障害であることを告白した。また中村は明後日10月10日に放送されるドラマ「私が私であるために」において同病を抱える役柄で出演が決定している。

CDの売り上げの話に戻る。今年3月、下位で粘り「ヒットの予感」と煽られたいきものがかり「SAKURA」は同じようにデイリーで一時トップ10入りを果たすも売り上げ枚数は伸びていなかった。今回の中村中のトップ10入りの局面はその時の状況に非常に良く似ている。少し感じの悪い言い方をすれば、周りの売り上げが低レベルであるため相対的に順位が上がっているという可能性も否定できない。
ちなみにこの順位上昇は、10月5日にドラマ放映記念の限定1万枚が追加リリースされた影響によるものと考えられる。
今週のデイリー20位付近は接戦の模様?(4/14)

ただ今回の場合は先に挙げたドラマが近々放映される効果で、この作品がいきものがかりの時以上の売り上げレベルをマークできる可能性もある。限定盤が底を突いても9月リリース盤が売り上げを伸ばしてくる可能性も十分。
ただ今の時点では、今週のデイリーチャートを見る限り週間10位ラインは1万枚を割るか割らないかというぐらいのレベルと見られることから、まだ中村中のこの作品に今後の大きく上昇の兆し(順位ではなく売り上げの)があるとは判定し難い。
来週以降売り上げを継続的に伸ばしてこそと言えるだろう。

しかし新人の思わぬデイリー順位上昇でチャートが活気付いている事は間違いない。来週以降の同作品の動向には要注目と言える。

(最終更新 19:40)

友達の詩(1万枚限定生産盤)
友達の詩(1万枚限定生産盤)中村 中

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ 2006-10-05
売り上げランキング : 91

おすすめ平均 star
starあたるサンだから

Amazonで詳しく見る


この記事をご覧の方には、以下の記事もおすすめです

2 Responses

  1. 塚本 より:

    そもそも、チャートが上がって来たのは、フジテレビ系「僕らの音楽」の放送があった翌日からです。金曜日の放送を経て土曜日のデイリーチャートが圏外から14位に急上昇しました。その時からデイリーチャートは動きだしていて、日テレ系「音楽戦士」は、デイリーキープにはほぼ関係ないと思われます。また、このランク上昇を経て注目が集まれば、今後の地上波におけるいわゆる「歌番組」出演も可能性が高くなり、そして、例えば、「ミュージックステーション」などの大型歌番組の出演が今月中に決定すれば、おそらく爆発する可能性は大と思われます。

  2. 管理人 より:

    >塚本さん
    初めまして。当ブログにコメント頂きありがとうございます。
    記事の方修正しておきましたのでご確認ください。
    タイアップ効果に関しては何とも言えないところがありますが、言われているように「僕らの音楽」が火付けになったことは間違いないと思います。
    今回はそのタイアップ効果だけではありえないような驚くべき上昇だと感じています。5日に限定盤が発売になったことや、週刊誌で取り上げられた事も関わっているかなと思います。
    順位が上がってきているので、塚本さんが書かれました様にそれをきっかけに更なるメディア出演に繋がればブレイクも当然ありでしょう。
    来週以降強力な新譜がリリースされる中で上位に留まり続けられればブレイクも本物といえるのではと思います。
    (記事内で比較の対象にしたいきものがかりは、Mステ出演ありましたがあまり伸びませんでしたので…)