今週のオリコン週間結果がもはやどうでもよくなってしまうようなニュースが飛び込んできた。
音楽配信メモ(http://xtc.bz/)によると、「Jポップとは何か」「Jポップの心象風景」などの著書で知られるジャーナリストの烏賀陽弘道氏が、オリコンに5000万円もの損害賠償請求を起こされているという。
・問題の訴訟について
オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす
http://xtc.bz/index.php?ID=396
リンク先に記されている訴訟内容を極めて簡単に要約すると、「オリコン操作について及び集計の不透明性を指摘した記事を雑誌に載せた個人ジャーナリストがオリコンに訴えられた」というものだ。
オリコンの集計結果への疑問が多々起こったときの記事としては、当ブログでも過去にこのような記事を扱っている。
・5日間デイリー1位のポルノグラフィティ、堂本剛に800枚差で敗れる!
・何故?ネスミス謎のスーパーランクアップ
などがそれにあたるが、特に上のケースを見てほしい。
オリコンには周知のとおり、デイリーチャートとウイークリーチャートというものが存在する。そのため、デイリーで上位にいた作品が必然的に週間でも上位にランクインするのは当たり前なのだ。(理由が分かりきった例外は、アニメイト効果)
上のポルノVS堂本剛の事例は実に分かりやすい。ポルノが6日中5日堂本剛に勝利しながらも週間では800枚差で敗れたというものだ。これが1回だけならまだしも、堂本剛の疑惑の勝利が3回目だったことから「オリコンが数字を操作したのではないか」という意見もコメント欄に見受けられたほど。このような場合事実かどうかは別としても、「操作ではないのか」という意見が出てこないほうがおかしいとは言えないだろうか。
また、オリコンのサイト上に集計方法についての記載はある。その中のデイリーチャートについての項目は以下のようになっている。
1日ごとにデータ集計を行っている全国約2200店におけるPOS売上データやインターネット通販での売上データをもとに作成したチャートです。一方、週間チャート作成は、これ以外の調査店による売上データも加えて行うため、デイリーチャートの1週間の合計が週間チャートになる訳ではありません。
これ以外にも確かに「集計方法」の記載はある。が、集計した数字が正確なものかとか、正しく使われているのかという点はオリコンの内部の人間以外誰も分からないのだ。数字がクリアなのかグレーなのかということ関しては、誰もが推測でしか語ることが出来ない。当ブログに寄せられたコメントや、自分が書く記事も同様に推測で語ったものなのだ。烏賀陽氏の記事も、これも相当噛み砕いて言えば「ひょっとしたら…かも」という一つの仮説を記事にしたに過ぎないのではないだろうか。そもそも数字や順位といったチャートだけでなく、何かを発表しているのなら、それに対する賞賛もあれば疑惑も浮かぶのは当然だと言えるだろう。
そもそも5000万円という高額な訴訟にする意味はあるのか。ただサイト上に「このようなことは事実無根であり、オリコンでは~のページにきちんと記載しております。誤解のないようにお願いします。」と書いて終わらせることは出来なかったのだろうか。釈明するか無視していれば良かったのにもかかわらず、訴訟という形にしてしまったことでますます騒ぎを大きくし、烏賀陽氏の記事がより多くの人の目につく結果になるということを想定できなかったのか。今回訴訟を起こすということは、オリコンがまるで「やましいことがあります」と自ら暴露してしまったようにしか思えないのだ。
「オリコンに都合の悪い意見は全て封殺する」といった言論統制をしたいという意図が見え隠れする今回の事件。当ブログのような、チャート上の個々の事象を取り上げて具体的に語るようなブログにとっては見過ごせないものだ。今回のオリコンの起こした訴えは決して認められるべきものではない。この話題が多くの人に広まり、烏賀陽氏を支援する方々が増えることを切に願うばかりである。
関連リンク
オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす (from 音楽配信メモ)
http://xtc.bz/index.php?ID=396
訴えられた烏賀陽氏のサイト「UGAYA Journal.」
http://ugaya.com/
事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について (from ORICON STYLE)
http://www.oricon.co.jp/news/confidence/40446/
(最終更新 23:32)
酷い話だと思いますよ。
いくらなんでもそこまでやるか?という感じです。
仮にオリコンが勝っても評判はがた落ちでしょうね。
とにかくおかしな話ですね。
賠償額からしても、オリコンの悪ふざけとしか思えない。
なんだか、武富士の高額訴訟を思い出させるような、
酷い事態ですね。
仰られるとおり、ただの言論統制だと思います。
なつさん初めまして。日頃から興味深くそちらの記事を拝見させてもらっています。
広まることを願うばかりですが、この件に関しては、ほとんどのオリコンブログはスルーを決め込むはずです。理由は簡単。
オリコンブログの、特にチャートの数字を扱うブログの中には、オリコン社員が直々に運営しているものもあります。
(どことは言いませんが)
さらにそこにはオリコンブログにしかコメントしない、炎上を防ぐ「火消し屋」も存在するからです。
また、それとは別に某掲示板で意見を誘導する書き込みをする者もいます。
正しくは「オリコン操作について及び集計の不透明性を指摘した記事において、電話取材を受けコメントしただけの個人ジャーナリストがオリコンに訴えられた」
オリコンの操作なんてどうでもいいくらい酷い話です。
なつさん、こんばんは。
う~ん、この記事を見て思ったのは「オリコンが訴訟を起こしたかった」というよりは「オリコンが○ャニーズ事務所を守りたかった」というふうに見えます。
正直、チャートの不透明さに関しては真相は闇の中ですし、そんなオリコンチャートに日々注目し一喜一憂しているのも僕たちですので、不透明さに関してはそこまで気には留めていません。ただ唯一怖いのは「オリコンとジャ○ーズ事務所との癒着の可能性」だと思っています。
ポルノグラフィティVSエンドリ。俺もリアルタイムで体験しました。オリコンにメールしてみたら,そういう事もあるみたいに返ってきました。
音楽チャートなんかまったく
興味の無い人間だったのに、
アホなことを知ってしまった。
サラ金が自民党政策のために
やむなくあって、そこでやむなく
借りる人がいてなりたつ会社、
その会社がアホな訴訟をしたのを
知らんのか?
誰がどうあがいても、サラ金はサラ金やけど、
オリコンはそれ以下なのか?
創業者、社員、が無いてるで。
株主もはやいこと社長を売ったえんと、
ライブ株にあるで~