来週のオリコンシングルチャートの動向を占います。
来週の首位はMr.Children「フェイク」となることが発売前から決まっているも同然である。限定盤であるが、限定にする枚数が40万枚という点からもメーカー側の強気の姿勢がうかがえる格好だ。
ミスチルは昨年リリースした「しるし」がドラマ「14才の母」の主題歌となって大ヒット。07年初めの合算週で、5.2万枚を売り上げて首位を獲得している。その「しるし」は今週もトップ10入りする可能性が高い。それだけ、売上げレベルをキープしていると言えるだろう。
そんな前作の勢いそのままにして、ミスチルサイドは今回の「フェイク」の限定40万枚を売り切る構えのようだ。果たしてうまくいくのだろうか。
今作「フェイク」は前作「しるし」とは180度方向転換。「ニシエヒガシエ」をさらにコアにしたような雰囲気を漂わせる、ミスチルの最近のシングルにはない感じの作品となっている。ここであくまで参考として「ニシエヒガシエ」の売上を見ていくと、その前の「Everything(It’s you)」が121.7万枚だったのに対し、「ニシエヒガシエ」は66.4万枚と、半分近くに落ち込んでいる。しかしその次の「終わりなき旅」では再び107.0万枚を売り上げる大ヒットを記録していることから、どうもコアなアップテンポ曲に走った時にだけ売上げが激減しているようだ。
もちろん、この通りとなって「フェイク」が売上げを前作から大きく落としてしまうと限られているわけではない。しかし各所での評判を見ていると、ちょっとコアな路線に踏み込みすぎているかという意見がちらほらと見受けられる。ミスチルの今作に関しては、初動で20万枚、累積で35万枚ぐらいまで持って行ければ上等ではないかと見たい。それでもミスチルの週間首位は一切揺らぐことはないのである。
2番手候補には安室奈美恵「Baby don’t cry」が来るだろうか。ドラマ「ヒミツの花園」の主題歌となっている他、こちらも最近の安室の楽曲の傾向からはちょっと外れた感じの楽曲となっている。ドラマタイアップ曲で前作初動である4.3万枚から売上を伸ばせるのか期待したい。安室は最近初動が安定しつつあるものの、累積が伸びない傾向にあるので、そちらの動向にも注目したいところだ。
その他デイリー火曜付ではモーニング娘。誕生10周年記念隊、喜緑江美里(白鳥由里)、キョンの妹(あおきさやか)、東方神起、鈴木雅之&島谷ひとみ、TERIYAKI BOYZといったメンツからデイリー初登場トップ10入りがありそう。
注目は言うまでもなく、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」キャラクターソング集2枚の動向である。チャートのレベルの低さに付け込んで2作同時トップ10入りの可能性もないわけではないため、前作以上に注目しておきたいところだ。
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初めまして。いつも見ています。
ミスチル「フェイク」ですが、ちらっと聞いた感じでは「ニシヘヒガシヘ」程ハードではなく、攻撃的ナンバーと言われている割には聴き易いなといった印象です。
最近バラードのイメージがつきすぎている感があったので、ここらでワサビをきかしてくるのは流石、といった感じでしょうか。
500円ということもあり、「しるし」よりは落ちるでしょうが初動は結構出してきそうです。
ミスチルは予約がすごいらしいので、初動に固まるでしょう!
アルバムも控えてるので初動はうまくいって30万、低くても22万くらいでしょう!