今週のオリコン週間シングルチャートで、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」OPであるジン「解読不能」が週間10位に入ることが分かった。
ジンは昨年リリースした「雷音」がアニメ「BLOOD+」のOPに採用されたが、そのOPがアニメ視聴者から「糞過ぎ」とまで強い論調で大ブーイングを食らった。実際にその「雷音」は同アニメのタイアップをもらった楽曲の中で唯一売上げが大きく低迷した。
どれくらい不振だったのかを他と比較して考えれば、過去にはHYDE「SEASON’S CALL」のように初登場1位を獲得した曲もあった。また高橋瞳「青空のナミダ」は、同アニメのタイアップをもらったことで前作の低迷から(一時的に)復活した。ジンは他のアーティストが成功してきたタイアップで見事にズッコケたのである。オリコン初登場30位から翌週は29位にランクアップするも累積売上は1.2万枚で、これは高橋瞳の初動の約1/4に過ぎないものだった。
またジンはこの次のシングル「マラカイト」がオリコン初登場84位と全く波に乗れずじまい。このまま消えていくのかと思われた中で今回のタイアップ及びリリースとなったのだった。
最近のアニメOP・EDには歌詞が出ないという性質上、ジンの今回の楽曲に関しては「全く歌詞が分からない」「何言ってるのか分からない」などと批判が集中。またアニメ制作者サイドに対しても「アニメの世界を壊すような音楽を採用するな」「何でもかんでもアニメをヒットの足がかりにするな」といった具合に批判が殺到したようだ。
しかしそんな批判も何のその、ジンはアニメ視聴者からの堅い支持(?)を得てオリコン週間トップ10入りを果たした。初動は0.9万枚となり1万枚の壁に届かなかったものの、どうやら「雷音」の累積1.2万枚は超えそうである。今回の話題が売上げ促進の追い風となってしまったのである。
10位は、男性3人、女性1人の男女混成グループ、ジンの3rdシングル「解読不能」(初登場赤丸付、0.9万枚)。これまでは昨年8月発売の「雷音」の29位が最高位で、TOP10入りは初めて。
ジンは今の立場から脱却する方に回るのか、それとも「アニメクラッシャー」として再び今期も暴れまわるのかのどちらかしかないだろう。もはやネタとしてしか見られていないのかもしれないが、ジンの場合一過性の話題で終わってしまえばもはや後がないことは「マラカイト」の時に証明されている。このまま今回の話題性とアルバムを足がかりに固定ファンを掴めないと今後が厳しい。
果たしてジンは生き残ることが出来るのだろうか。今後に注目だ。
解読不能 | |
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なつさん、こんばんは。今週のトピックはやはりジンのTOP10入りですよね。
個性的で面白いバンドなんですが、どうも“解りやすい”“アニメにあった”曲を好むアニメファンからは猛反発を食らったようで…それでもTOP10入りさせてしまう「コードギアス」のタイアップ力には脱帽するばかりです。
SONY系の新人がアニメタイアップをブレイクの足掛かりにするしかない現状の中、ジンが今後どうやって基盤を固めていくかは難しいところですが、こういう“特殊な”バンドをあっさりと消し去らせてしまうのはやっぱり勿体無い気がします。
はじめまして、ジンの歌自体はこれもありだと思うんですが、やはりアニメの歌ではないかと思います。ただおっしゃっているとおり「コードギアス反逆のルルーシュ」がすべてにおいてトップクラスのものが揃っているだけに、いちおう10位に滑り込んだんでしょうか。某アニメショップでもこの際歌はどうでもいいから、特典を手に入れようというポップがあってビックリでした。