「娘。」冠して史上初、モー娘。記念隊が週間トップ10落ちの危機に…

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愛しき悪友へ (初回生産限定盤)今週のオリコンシングルデイリーチャートでは大きな異変が起きている。これまで必ずチャート上位に登場してはその名を轟かせてきた「モーニング娘。」に対するものだ。
水曜日に発売されたモーニング娘。誕生10年記念隊「悪しき悪友(とも)へ」は、土曜付のデイリーチャートでなんと19位に沈んでいる。トップ10に入ったのもなんと初日だけで、売上も前作から半減近くまで落ち込む勢いだ。


19位…モーニング娘。誕生10年記念隊 「愛しき悪友(とも)へ」
火5→水11→木18→金19→土19

・初日の5位から6ランクダウンで2日目でデイリートップ10落ち
・3日目には18位に。この時点で売上は初日の約5分の1(推定)
・最も売上が落ちた4日目は初日の約7分の1(推定)

モーニング娘。誕生10年記念隊は、今年9月にモー娘本体がデビュー10周年を記念するにあたって安倍なつみ・飯田圭織・後藤真希・新垣里沙・久住小春の5人で結成されたユニットである。2月にリリースされた「僕らが生きる MY ASIA」は初登場8位(初動23088枚)となり、累積でも3万枚前後と振るわなかった。この作品は「モーニング娘。」を名前の頭に冠するユニット(本体、おとめ組、さくら組、記念隊)の中では歴代オリコンで最低売上・最低位となってしまっている。

さらに今回記念隊が週間でトップ10入りを逃した場合、上で挙げた4組で初の週間トップ10落ちとなるのだ。「モーニング娘。」から始まるユニットがトップ10入りを逃すのは、もちろんハロプロ結成以来初めてのことである。

ちなみに今年のモー娘。は、発売した全てのシングルが初登場トップ5入りしているものの、翌週には全てトップ20から消えている。特に7月にリリースされたばかりの「女に 幸あれ」は初登場2位の翌週31位(07年の2位からのワースト急落記録)となっているほどだ。また初動型の傾向も強くなり、4月にリリースされた「悲しみトワイライト」の累積初動比(累積売上は初動から何倍の数字になっているか)はなんと1.14となっている。売上も辛うじてイベントや特典でつなぎ止めているという見方が多くを占めており、本体人気に陰りが見える中で派生ユニットが売り上げを伸ばすことも難しい状況になってしまったと言えるだろう。
(この例外として、ハロプロで唯一継続的にロングヒットの傾向があるのが「月島きらり」である。)

9月のデビュー10年まであと1ヶ月となった今、それにちなんで結成されたユニットがトップ10落ちの大ピンチを迎えている。しかし、辛うじてトップ10入りしたとしても初週のこの推移では新たな急落記録を作りかねない状況であり、何とも言い難いのも事実である。
モー娘記念隊は売上ダウンを最小限に留められるのだろうか。デイリーでの最後の追い込みに期待したいところである。

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2 Responses

  1. トーリ より:

    結局、ハロプロ関連は大体の場合に翌週にはCDと変わらない値段でシングルVが発売されるのも急落の一因でしょう。「女に幸あれ」のシングルVも確か初週で8千枚以上は売れていたと思います。もちろん両方とも購入という人も多いでしょうが映像付きでメイキングも入っているDVDの方が普通に考えてお買い得ですからね、そうでなくともアイドルは初動型なのになんでわざわざ翌週の急落原因を自分たちで作っているのか?あれがいま一つ意味がわからないですよね。

  2. DeLビンカード より:

    今回は完全にプロデュースの失敗だと思います。10周年を盛り上げるはずのユニットの曲がモー娘。らしくないバラードでファンにそっぽを向かれてしまうなんて、これでは、なんのための記念隊なのか‥
    自分の予想では2万越えしてAKB48との競争が見所だと思っていたので、拍子抜けでした。