今週のオリコン週間シングルチャートでは、アニメ「けいおん!」関連の作品が新たな記録を打ち立てている。
EDテーマの桜高軽音部「Don’t say “lazy”」と、OPテーマの桜高軽音部「Cagayake!GIRLS」が、それぞれ5位と8位にランクイン。発売週からトータル3週連続同時トップ10入りを達成した。実はこの連続トップ10入りは、同時発売のシングルに限っていくと、1999年に宇多田ヒカルが記録して以来約10年4か月ぶりの大記録となる。
桜高軽音部((平沢唯(豊崎愛生),秋山澪(日笠陽子),田井中律(佐藤聡美),琴吹紬(寿美菜子))が歌うアニメ「けいおん!」のEDとOPは、5/4付週間チャートでそれぞれ2位・4位に登場。両作品は翌5/11付週間でもそれぞれ5位・6位に入り、2週連続トップ10入りを成し遂げた。
3週目に入っても、EXILEやNEWS、滝沢秀明などの強豪相手に善戦し、OPとEDはデイリーで発売以来20日連続同時トップ10入りを達成していた。
この好動向により、最新の5/18付週間チャートでも同時トップ10入りを達成。連続記録は3週に伸びた。
同一アーティスト名義による3週連続同時トップ10入りは、2005年12月~2006年1月の倖田來未が記録した4週連続(※1)以来、約3年4か月ぶりの記録となる。なおそれ以前には、2005年6月のORANGE RANGE(「ラヴ・パレード」と「お願い!セニョリータ」)の3週連続や、2003年12月のポルノグラフィティ(※2)が3作で記録した5週連続がある。
しかし上記で挙げた記録は、いずれも発売日の異なる作品によって達成されたもの。同一名義の中でも、同時発売されたシングルに限っていくと、1999/01/11付~03/01付に宇多田ヒカルが「Automatic/time will tell (12cm)」と「Automatic/time will tell」で記録して以来、約10年4か月ぶり(3週達成時より)となる(当時は12cm盤と8cm盤が別集計)。宇多田ヒカルはその後も6週連続でトップ10入りし、トータルで9週連続という大記録を作った。
また、こうした形式の違いなどではなく、完全に別タイトルのCDの同一名義・同時発売に絞ると、1998年のL’Arc~en~Cielが「HONEY」「花葬」「侵食~lose control~」を3枚同時リリースして以来、約11年ぶりの記録となる。この時は3枚が4週連続同時トップ10入り。その後「HONEY」と「火葬」でさらに3週続けてトップ10入りし、2作品でトータル7週連続という記録を打ち立てている。
なお、EDは今週までに累積売上が10.5万枚となり、早くも10万枚突破。OPも同9.5万枚まで伸び、次週の10万枚突破が確実となっている。
次週も同時トップ10入りして、記録を4週連続に伸ばすことはできるのだろうか。「けいおん!」勢の今後の推移から目が離せない。
近年の同一アーティストによる同時トップ10入り記録(3週以上)
9週: 1999/01/11付~1999/03/01付 : 宇多田ヒカル 「Automatic/time will tell (12cm)」「Automatic/time will tell」 (同発)
(1999/03/01付は、「Movin’ on without you (12cm)」「Movin’ on without you」も加わり、宇多田ヒカルが4作同時トップ10入り。当時のトップ10内同時ランクイン数記録だったが、2003年にB’z[9作]に塗り替えられた。)
7週: 1998/07/20付~1998/08/31付 : L’Arc~en~Ciel 「HONEY」「花葬」「侵食~lose control~」(※3) (同発)
5週: 1999/08/23付~1999/09/20付 : 浜崎あゆみ 「A」「Boys&Girls」
5週: 2003/12/15付~2004/01/12付 : ポルノグラフィティ 「愛が呼ぶほうへ」「ラック」「メリッサ」(※2)
4週: 2001/01/01付~2001/01/22付 : ポルノグラフィティ 「サボテン」「サウダージ」
4週: 2005/12/26付~2006/01/16付 : 倖田來未 「you」「Birthday Eve(完全限定生産)」「D.D.D.feat.SOULHEAD(完全限定生産)」「Shake It Up(完全限定生産)」「Lies(完全限定生産)」(※1)
3週: 2000/03/27付~2000/04/10付 : 倉木麻衣 「Love, Day After Tomorrow」「Stay by my side」
3週: 2001/06/18付~2001/07/02付 : CHEMISTRY 「Point of No Return/君をさがしてた」「PIECES OF A DREAM」
3週: 2005/06/20付~2005/07/04付 : ORANGE RANGE 「ラヴ・パレード」「お願い!セニョリータ」
3週: 2009/05/04付~2009/05/18付 : 桜高軽音部 「Don’t say “lazy”」「Cagayake!GIRLS」 (同発)
など…
※1 倖田來未の4週連続同時トップ10入り
2005/12/26付 : 「you」「Birthday Eve(完全限定生産)」
2006/01/02付 : 「you」「D.D.D.feat.SOULHEAD(完全限定生産)」
2006/01/16付 : 「you」「Shake It Up(完全限定生産)」「Lies(完全限定生産)」 (合算週。後ろ2作は発売日が異なるものの同時に初登場)
※2 ポルノグラフィティの5週連続同時トップ10入り
2003/12/15付~12/29付 : 「愛が呼ぶほうへ」「ラック」
2004/01/12付 : 「愛が呼ぶほうへ」「メリッサ」 (合算週)
※3 L’Arc~en~Cielの7週連続同時トップ10入り
1998/07/20付~08/10付 : 「HONEY」「花葬」「侵食~lose control~」
1998/08/17付~08/31付 : 「HONEY」「花葬」
・記録の調査には万全を尽くしておりますが、万が一間違いや抜けがありましたらお知らせください。
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しかしこんなわけわからん曲と99年の宇多田と同等だと言ってもね・・・・・・。勢いと人気が全く違う
これを快挙とは言えないでしょう。まあ記録上は残りますが
最近のシングル・アルバムチャートは共にもはや音楽人気という面では死亡してますね。そろそろ配信とCD両方の合算チャートとかオリコンは作るべきだと思うんですけど
宇多田より少し後に、ドラゴンアッシュが2週連続で途切れてその次の週に再度同時トップ10というのをやってますね。トータル3週ならそれ以来で、連続なら仰るように宇多田以来でしょうか。
ロードオブメジャーとかがやってるかと思いましたが違いましたし。
自分の感想を言う前にまず1さん
言いたいことはわかりますが「わけわからん曲」というのは歌っている人にも
作曲者にもかなり失礼ですよ。もっと言葉を選んでコメントしてください。
曲自体はすごくいいものなんですから。
しかし昔を振り返ると結構いるもんなんですね?3週連続。
アニソンにはCD業界を盛り上げてもらうのに期待しています。
はじめまして。何やらすごい記録を作ったみたいですね。
私も近年のを調べてみましたが、確かに、バンプも、氷川も、チャゲアスも、ラグフェアも、大塚愛のさくらんぼ・甘えんぼも、ロードオブメジャーの大切なもの・雑走も、B’zの再発時も、3週連続までは行ってないみたいですね。同時発売じゃなくてもこんな感じですから、同時に限ったら2000年代では本当に例がないと考えていいと思います
ここまでけいおん!が歴史を塗り替えるなら
総売上も超えてほしいな。
らきすたの記録を超えないかなぁ
宇多田と同等という話よりも、それ以来この条件を満たすような売れ方をしている物が無かったという話だと思います。
ネットを介してローカルなアーティストや万人受けするわけではないジャンルの曲も世に出てくる機会が増え、音楽番組やCM等でバンバン取り扱われる有名アーティストばかりが圧倒的に売れるわけではなくなったと感じます。
EDは勿論、OPも演奏部分をきちんと聴けば、そこらのアイドルグループの楽曲よりは遥かにわけがわかる曲だと思いますけどね。
昔はサザンやラルクなど人気バンドがよく同時発売してましたね。
その他にも若手バンドが収録シングルとアルバムを同時発売したり3曲入りをミニアルバムとしたり今ではあり得ない売り方をどこの事務所もしていたみたいですね。
近年チャート水準が下がっていてアニメ人気が上がってきていますからけいおんやマクロスみたいなキャラ名義でもアニメが人気なら上位に入ってきますね。
しかし3週目も一万以上売り上げてるのを見ると一般の人も買ってたりするんでしょうか?
とはいえ大御所やジャニーズがこのような売り方をするわけないし今の若手アーティストは一枚発売でも3週も残れないので普通に快挙だと思います。
<JPOPは終わったさん
見る人によっては宇多田ヒカルだってわけわからん曲ですし何よりアーティスト、曲に制作した人、好んで買った人に失礼です・・・
1さんはちゃんと記事を読んでいるのでしょうか
今回の同一名義の同時発売で3週連続トップ10入りという記録が宇多田以来なのであって宇多田と同等なんて一言も書いてませんよ。
確かにアニメも、購買層的にはかなり、ジャニーズ系やアキバ系に近い感じの一つのジャンルとして固定ファンが増えたと思うのですが、世間に浸透出来るような楽曲の評価はまたまだですし、これからじゃないでしょうか?でも、ついてけない…。
いや~、すごいですね~。近年のアニソンにはなんか独特の勢いを感じますね。
曲もけっこういいですし、詞もなかなかアニメも意識してなんか本当にキャラクターが作ってるみたいですし。『らきすた』を超えるかどうかにも期待大です。
-JPOPは終わったさん
言い方が悪くて申し訳ありませんが、そんな曲自体を評価していない貴方のほうが終わってますよ。それに、『けいおん』の楽曲は配信でも人気が高いので宇多田さんと勢いがまったく違うわけでもないでしょう。
最近は同時発売というより、2・3ヶ月連続リリースのほうがダントツで増えてますからね。このような記録ができるのも近年では珍しいものです。
さて、けいおん!勢いはどこまで続くでしょうか。20日には劇中歌リリースされることを考えても、5週連続はもたないでしょうね。AmazonでもOPは落ちてきてますし。
来週も2作ともTOP10に残るかは微妙だけど、再来週には「ふわふわ時間」が発売されるのでまだ勢いは続きそうですねw
まあ同時発売っていうのを除いても4年ぶりの快挙なんですごいと思いますよ!
もってけ超えも気になるとこです
けいおんの人気、本当に凄いですね。
このアニメのOP、EDは他のアニソンよりもレベルが高い。
特にEDは初めて聴いた時、『これがアニソン?』って思いましたし。
このアニメが好きな人だけにとどまらず、色んな人にも買われているってことでしょう。
これだけ売れるのは別に不思議とは思いませんね。
>>1
宇多田ヒカルと比べてるのなんて貴方だけだと思いますよ。
曲同士を比較したところで何の得もありません。他の人が不快になるだけ。
アニソンにはアニソンの良さがある。それでいいじゃないですか。
ふわふわ時間にどれほど影響力があるかで展開は変わってくると思いますが、EDやOPほどの勢いはないような気がします。
同時TOP10入りもですが、累積がどこまで伸びるかが気になります。
初動だと複数買いが結構ありそうな感じですが2週目や3週目になると複数買いの割合は1週目に比べて減るハズでしょう
さらに売上も週を追って落ちるアーティストがほとんどですよね
3週以上トップ10入るのは最近のチャートにしてはロングヒットしてるほうじゃないですか?
これはジャンル関係なくジャニーズも含め全てのアーティストにも共通することだと思います
逆に新譜にはしっかりしてほしいってのもありますけど…(汗)
今週もどっちかといえば谷間だからペース維持でいける可能性も無きにしもあらずですね
まぁ5/27の週が超強力なんでさすがにそこら辺には落ちるでしょう
…ちなみに僕はあんまり好きじゃないですね…
どうも声優がキャラで歌うのが僕の耳に合わないみたいで…
まぁそこは人の好みなんでそれぞれだと思います
なんか細かい説明が必要なややこしい記録ですね。全体の水準が落ちてるのもあるけど3週トップ10入りは凄いかと。
当時宇多田で9週はおどろいたw
98年5月にはGLAYの”誘惑””SOUL LOVE”の5週連続がありました。
それにしても「けいおん!」の快進撃は凄いですね いつまで続くんだろう。同じロック調のGod knows(’06)を越えられるか
初めてコメントいたします。けいおんED曲は見事にセールス10万枚突破しましたね。4週連続2曲同時TOP10入りは難しそうですけどOP曲もセールス10万枚突破は確実ですね。
オリコンチャートの集計要素にアニメショップでの売上が追加されて以後、オリコンチャートの上位にアニメ主題歌がチャートインするケースが増えましたね。
もし1990年代からオリコンチャートにアニメショップの売上を加算していたら、もっと凄いことになっていたことでしょう。
アニソンを馬鹿にしている人がいるみたいですが、日本の曲で世界的に知られている曲ってアニソンのほうが多いと思いますが・・・
HIMEKAもアニソンを歌いたくてカナダから日本に来たくらいですし、アニメって日本が世界に誇れる数少ない文化のうちの1つです。
それにこの曲に関して言えばかなりレベルの高い曲だと思いますし、一般発売されている楽曲すべてに言える事ですが誰もいい加減な気持ちでの製作はしていません。
これらのことを踏まえた上で生きていって欲しいものです。