今週のオリコン週間ランキングでは、名前からしてAKB48にそっくりな、赤羽発の女性アイドルグループ・AKBN 0(エーケービーエヌゼロ)のデビュー曲「大好きだよ!」が32位に入った(売上約2500枚)。
しかし、この楽曲はオリコン集計協力店の新星堂で1万枚を売り上げたという。事実なら、オリコンではその4分の1しかカウントされなかったことになる。一体何があったのだろうか。
■ 新星堂で1万枚 → オリコンでは約2500枚
公式ブログの「オリコン 残念なお知らせ」という記事には、今回新星堂限定で発売されたデビュー曲について「実売数は、1万枚を超えていますので、普通に行けば、10位には入ってるはずです。」と書かれている。
確かに、今週のオリコン10位の売上は約9500枚であり、この記述が事実なら10位に入っていてもおかしくない。しかし、実際のオリコンの結果は32位であり、売上は約2500枚と発表された。
↑ 新星堂の週間ランキングを埋めた「AKBN 0」のシングル。しかしオリコンでは32位。
■ 「パスポはすべてカウントされたのに、AKBN 0は2500枚しかカウントされなかったのはなぜか…」と疑問の声
AKBN 0の公式ブログの記事では、今作の結果を振り返り、反省や疑問の旨が綴られている。
AKBN 0公式ブログでは、今回2500枚しか集計されなかった理由を「オリコンの基本方針として、一人で10枚買っていても、1枚にしかカウントされないというルールがあるそうです。」「一人4枚は買っているという計算で、2500枚になりました。」と分析している。
また、「パスポは、同じような販売手法でありながら、4万枚すべてカウントされたのに、AKBN 0 は、1万枚中、2500枚しかカウントされなかったのはなぜか・・・」と、今週の1位を獲得したぱすぽ☆「少女飛行」と比較して疑問の声を上げている。
■ オリコンのイベントの売上集計制度に引っかかった?
何故、AKBN 0の今作の売上は2500枚しか集計されなかったのだろうか。
2009年に、オリコンは「イベントおよび音楽・映像パッケージ取扱店以外における売上のランキング反映について」というプレスリリースを発表し、イベント等における売上の反映に関する制約を設けることを表明している。
今回のAKBN 0は、この制約をクリアしていなかった可能性が考えられる。さらに、オリコン側で「一般消費者による購入数として十分な確証性がある」と判断されず、この制度の制約に基づいて売上が減算された可能性がありそうだ。(制約については関連記事を参照)
■ 「対策を練り直す」と発表 次作以降では上位に登場か?
AKBN 0の運営では、今作の結果を踏まえ「今回の結果を反省し、対策を練り直して、セカンドシングルでは、10位内に入れるように頑張っていきたいと思います。」とのコメントを発表した。
1週間で実売1万枚以上を売り上げる勢いがあることから、次作以降では本当にオリコン週間上位に登場する可能性が考えられる。今後の上位入りの可否に注目したい。
関連記事
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関連サイト
・オリコン 残念なお知らせ (AKBN 0公式ブログ)
複数枚の購入を強いるような(?)売り方をせずに、最初から正攻法でやっていればこんな問題はほとんど起こり得ないはずです。言い訳はせずに地道に努力してほしいです。
アイドリング!!!やAKB48といったバックの厚いアイドルグループでも、すべての作品がTOP10入りしているというわけではないはずです(『ガンバレ乙女 笑』/『スカートひらり』『会いたかった』)。欲張るなとしか言えないです。
こんなやり方やってる人たちは多いのに、なんでこの人達だけそうなる?
前の人が名前を挙げているAKBとかも関連記事にあるように「あがってきたデータを客観的に判断」するべきではないのか?