CDシングルやアルバムを購入する際には、発売前に店頭で予約を行い、発売日の前日に店頭で受け取る…そんな経験をしたことのある人はたくさんいるだろう。
インターネットを通じた配信全盛時代の今は、店頭に行ってわざわざ予約をしなくても、品切れを気にすることなく音楽を手に入れることができるのだが、実はそんな配信サービスにも「発売前に予約を行う」文化が受け継がれていることをご存知だろうか。
■ 音楽配信も「予約する」時代
木村カエラの本日発売の新譜「8EIGHT8」は、9/28~10/11にかけて、iTunes Storeで「音楽配信の予約注文」が可能だった。(公式サイト)
音楽配信で予約注文というと、一体どんなメリットがあるのだろうか。具体的には、通常に購入する場合にはつかない特典が付属するようだ。
木村カエラの今作の場合は、予約注文をした人が発売日以降にアルバム収録曲を全曲ダウンロードすると、「A winter fairy is melting a snowman」のMusic Videoを追加でダウンロード可能になるという特典が付属した。
なお、今作からはアルバムに収録されている「チョコレート」が先行配信されていた。この楽曲は、予約操作に関係なく誰でも先行ダウンロードが可能であった。
8EIGHT8 【初回盤CD+DVD】 | |
木村カエラ
日本コロムビア 2011-10-12 |
■ 配信でも付加価値を
このように、音楽配信であっても付加価値をつける事例は少なくない。iTunes Storeでは、各アルバムに対して「単曲購入」と「アルバム一括購入」が可能だが、その場合にはアルバム単位で買った場合のみダウンロード可能な楽曲が存在する場合がある。
配信では、CDとは違って同一曲の複数購入は基本的にできない。このようなユニークな購入者数を増やす試みは、今後ますます増えていくと思われる。
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