2007年度上半期総括特集として、今日から数回に分けてこの半年間を振り返っていきたい。
第1回は昨年末の2007年度スタートから、紅白が終わり年が明けた時点でのチャート模様までを振り返る。ジャニーズ勢の連続1位に始まった今年度は、紅白が終わるとがらりと様相が変貌した。紅白に出場した秋川雅史が一気に上位に進出し、瞬く間に売上を積み重ねていったのだった。
第1週:開幕は非難から
2007年度の開幕は関ジャニ∞「関風ファイティング」の俗に言う「ミサンガ8種類商法」に対して一般層、オリコン予想者から非難の声が次々に上がった。ファンの中にも、商法による「副作用」を懸念する声が多く上がっていた。肯定派の意見で最も目立ったのが「各メンバーに対する思い入れでエイターがそれぞれの色のパッケージを買う。だから複数買う人は少ないと思います。」というものだった。
ところでこの「関風ファイティング」に関して「2007年の年末にはファン以外のどれだけの人が覚えているのだろうか」という声も上がった。今の時点ではどうなのだろうか…
1位…関ジャニ∞「関風ファイティング」(初動26.4万枚、年間初登場1位)
2位…KAT-TUN「僕らの街で」(週間6.8万枚、年間初登場2位)
3位…Mr.Children「しるし」(週間2.9万枚、年間初登場3位)
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第2週:ジャニーズ新ユニット・テゴマス登場
テゴマスがデビューしたのがこの週である。「ミソスープ」は日本に先駆けてスウェーデンで発売されて話題を呼んでいたという。しかし日本では、発売前ほぼ無名の状態からのスタートであったことは間違いないだろう。日本でのデビュー戦は初動8.8万枚とまずまずの出だしとなった。
またこの週は人気声優の田村ゆかりの新曲「Princess Rose」が1.7万枚を売り上げて週間6位にランクイン。その後水樹奈々が4月にリリースするまで声優歌手部門年間暫定トップを走った。
1位…テゴマス「ミソスープ」(初動8.8万枚、年間初登場3位)
2位…Mr.Children「しるし」(週間3.5万枚、当時年間4位)
3位…KAT-TUN「僕らの街で」(週間2.9万枚、当時年間2位)
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6位…田村ゆかり「Princess Rose」(初動1.7万枚、年間初登場18位)
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第3週、4週:返り咲き首位はミスチル、4位には…
この週は合算週であり、2週間分の売上が計上された。紅白が終わり、首位に返り咲いたのはMr.Children「しるし」であった。2位以下に悲惨な売上数が並ぶ中、4位には紅白出演組からテノール歌手の秋川雅史が歌う「千の風になって」が31位から上昇してランクイン。当時の累積売上は僅か3.4万枚であった。
1位…Mr.Children「しるし」(週間5.1万枚、当時年間3位:11.6万枚)
2位…KAT-TUN「僕らの街で」(週間3.0万枚、当時年間2位:12.7万枚)
3位…テゴマス「ミソスープ」(週間2.4万枚、当時年間4位:11.2万枚)
4位…秋川雅史「千の風になって」(週間2.1万枚、当時年間17位:2.7万枚)
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第5週:「千の風」一気に頂点へ、しかし…?
秋川雅史が前週の4位からランクアップして週間首位を獲得した。しかしこの売上が2.9万枚となり歴代ワースト3位の不名誉記録となった。売上がまだ伸びきらない状態での首位獲得となったが、この後秋川雅史は売上を3倍前後に伸ばしても週間首位を獲得できなかった。ここが最後のチャンスだったのである。
また、2位と3位にはCHAGE&ASKAのシングル2作品が同時トップ3入りを果たした。売上枚数こそ2万枚に届いていないが、ベテランアーティストが意地を見せた1週間だったとも言える。
秋川雅史・直近5週の売上上昇の軌跡
2143枚→1834枚→3515枚→21613枚→29094枚
1位…秋川雅史「千の風になって」(週間2.9万枚、当時年間6位)
2位…CHAGE&ASKA「Man and Woman」(週間1.8万枚)
3位…CHAGE&ASKA「Here&There」(週間1.7万枚)
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最終更新 12日21:05
秋川雅史の売上推移を修正:2134枚→2143枚
千の風になって | |
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