2/21付オリコンアルバムランキング、僅か1.6万枚で週間1位獲得…オリコン史上ワーストを大幅更新

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あの・・夢もてますケド。(初回生産限定盤)(DVD付)今週のオリコン週間アルバムランキングの速報が発表され、遊助(俳優・上地雄輔)のアルバム「あの・・夢もてますケド。」が2週連続で1位を獲得したことが分かった。
しかし、今週の売上は1位としては史上ワーストとなる15814枚。これまでのワースト記録である20085枚を下回り、オリコン史上最も低い枚数の1位となった。



■ 昨年生まれたワースト記録をさらに4000枚下回る
   遊助の今回のアルバムは、「ニコニコ動画」で爆発的大ブームとなった「ミツバチ」(3万人の村人Ver.)などの楽曲を収録したオリジナルアルバムである。

   オリコンでは、先週の週間ランキングで、7.9万枚を売り上げて1位を獲得した。
   また、週が変わってもデイリーランキングの上位をキープしていた。その結果、Alice NineやKARAといったライバルを退け、男性アーティストとしては昨年の徳永英明以来となる、週間ランキングの2週連続1位を獲得した。

   しかし、2週目は1位になったとはいえ、その売上は僅か1.6万枚(15814枚)。アルバムランキングの週間1位の枚数としては、従来のワースト記録だった2.0万枚(くるり「僕の住んでいた街」)をさらに4000枚更新した。今週、長いオリコンの歴史上初めて、2万枚未満のアルバム1位作品が誕生したことになる。

■ 今年に入ってシングル・アルバムともに1位のワースト更新
   今年に入って、シングル・アルバムともに、ワースト記録の更新が相次いでいる。シングルでは植村花菜の「トイレの神様」が、1位としては史上ワーストとなる1.1万枚で週間1位を獲得した。そしてアルバムでも、今週の遊助が1.6万枚で、週間1位のワースト記録を更新した。

   このようなワースト記録の更新の原因は、主に「強力な新譜がリリースされないこと」である。そのような、週間1位のワースト記録が更新されてしまうような週は「穴場週」「過疎週」などと呼ばれている。

   以前なら、いくら穴場週とはいえ、週間1位のワースト記録が更新されることはなかった。現に、アルバムランキングでは昨年に週間1位のワースト記録が更新されたが、それは19年ぶりのことだった。

   そうした背景を考えると、シングル・アルバムともに、年々売上が低下していることは否定出来ない事実と言えそうだ。

この記事の続き
オリコンアルバムランキング史上最悪の1週間…週間トップ10は全て史上最低枚数!

関連サイト
EXILE・遊助・黒夢…今週のオリコンランキング (From Biglobe Music)

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植村花菜「トイレの神様」オリコン2週連続1位獲得時の売上は歴代ワースト1位・2位! 僅か1.1万枚で1位獲得

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1 Response

  1. naka より:

    興味深い記事をありがとうございます。…メディアでこういった視点で語られることはまずないでしょうね。メディア、特にTVはどんどん音楽関係の情報を偏らせていっている気がします。今では例え週間一位でもことさら取り上げられるアーティストとそうでないアーティストがいるくらいですから。他の記事にコメントされた方の「一位をとるより強豪週に売って相乗効果で売り上げupを狙う」というご意見なるほどなあと思いました。一位に以前ほどインパクトも実もないことは売り手も分かっていることですよね。