2007年上半期総括特集vol.3：宇多田ヒカルが復活、3週連続首位獲得！

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2007年度上半期総括特集として、数回に分けてこの半年間のシングルチャートを中心に振り返る。

第3回は11週目～15週目（3月下旬）までを振り返る。ドラマ「花より男子2」旋風が吹き荒れたこの期間では、何といっても宇多田ヒカルの大復活・3週連続1位が光る。前の5週とはがらりと雰囲気が変わったチャート模様を、早速一つ一つ振り返っていきたい。

第11週：「花より男子2」大人気、嵐の主題歌が初動20万枚越え！
首位を獲得した嵐「Love so sweet」は、TBS系のドラマ「花より男子2」の主題歌だった。このクールのドラマの中でも一際高い視聴率をたたき出していたこの作品の人気は本物であり、嵐の主題歌も初動20万枚を超えるヒットとなった。
また9位にはアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」関連から「涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.9 キョン」がランクイン。1年余りに渡るオリコン上でのハルヒ祭りはこれで一段落となった。

この週の水曜付売上分からオリコンチャートでデイリー上位3作品の指数が公開され、当サイトではいち早く指数を取り入れた具体的な考察を行った。

1位…嵐「Love so sweet」(初動20.4万枚、年間初登場5位)
2位…秋川雅史「千の風になって」(週間7.3万枚、年間1位：52.7万枚)
3位…大塚愛「CHU-LIP」(初動5.5万枚、年間初登場24位)
…
9位…キョン(杉田智和)「涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング Vol.9 キョン」(初動1.5万枚)

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第12週：宇多田ヒカルが「花男」で大復活、初動27万枚！
首位を獲得したのはなんと宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」だった。ここ最近の宇多田ヒカルは、悪い時には初動4万枚を切るなどとんでもない不振に見舞われていたが、「花より男子2」の挿入歌に採用されたこの楽曲が発売前から大きな注目を集めたために見事に復活を果たした。初動は前作「ぼくはくま」の約7倍となる27.1万枚だった。
また2位には昨年アルバムでそれぞれヒットを飛ばした絢香とコブクロのコラボレーションシングル「WINDING ROAD」がランクイン。初動は13.1万枚で、宇多田が普段の調子ならば首位獲得だったのだが、その宇多田の大復活の陰に隠れた。

1位…宇多田ヒカル「Flavor Of Life」(初動27.1万枚、年間初登場5位)
2位…絢香×コブクロ「WINDING ROAD」(初動13.1万枚、年間初登場12位)
3位…嵐「Love so sweet」(週間8.9万枚、当時年間4位：29.4万枚)

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第13週：宇多田の勢い止まらず、好調のYUIらを振り切り2週連続首位！
一度火をつけたら燃えるばかりである。宇多田ヒカル「Flavor Of Life」がこの週も14.0万枚を売り上げて2週連続の週間首位獲得となった。
一方2位に初登場したのはYUI「CHE.R.RY」だった。auのCMで毎日のように耳にすることができたこの作品はなんと初動8.1万枚を記録し、ゆずを破って堂々の2位となった。今年に入って一番好調なのは誰と聞かれれば、YUIと答えるしかないくらいだろう。

1位…宇多田ヒカル「Flavor Of Life」(週間14.0万枚、当時年間2位：41.1万枚)
2位…YUI「CHE.R.RY」(初動8.1万枚、年間初登場19位)
3位…ゆず「春風」(初動7.5万枚、年間初登場23位)

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第14週：宇多田、倖田來未も倒して3週連続首位獲得！
宇多田の勢いはまだ続く。宇多田は、昨年一気にavexの稼ぎ頭に君臨した倖田來未の新曲「BUT／愛証」の挑戦を跳ね除けて3週連続首位を獲得。売上は49万枚にまで伸びた。
その倖田來未は逆に初動6.4万枚といいところなしだった。同時発売のアルバムもそれほど売れず、踏んだり蹴ったりの一週間となった。さらには倖田來未を含めた女性ソロ陣がこの週揃いも揃って大撃沈し、宇多田の強さをより引き立てる結果になった。

1位…宇多田ヒカル「Flavor Of Life」(週間8.0万枚、年間2位：49.1万枚)
2位…倖田來未「BUT／愛証」(週間6.4万枚、年間初登場29位)
3位…レミオロメン「茜空」(週間4.7万枚、年間初登場40位)

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第15週：NEWSの復帰作が首位獲得、コブクロは大躍進の初動18万枚！
首位を獲得したNEWS「星をめざして」の初動は24.4万枚だった。メンバーの不祥事によりグループとしての発売を控えていたNEWSの新曲発売を待っていたファンからのご祝儀的購買が多かったと見られる。
また2位に入ったコブクロ「蕾」も、ドラマ「東京タワー」のEDテーマとして1月ごろから着実に認知度を上げていたのが初動18.3万枚という好成績に繋がったと見られる。この週は両者のハイレベルな首位争いに多くの人が注目した。

1位…NEWS「星をめざして」(初動24.4万枚、年間初登場7位)
2位…コブクロ「蕾」(初動18.3万枚、年間初登場9位)
3位…宇多田ヒカル「Flavor Of Life」(週間4.8万枚、年間2位：53.9万枚)

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15週目終了時点での年間上位
1位：72.4万枚…秋川雅史「千の風になって」
2位：53.9万枚…宇多田ヒカル「Flavor Of Life」
3位：38.5万枚…嵐「Love so sweet」
4位：33.5万枚…関ジャニ∞「関風ファイティング」
5位：32.1万枚…Mr.Children「フェイク」
…
50位：4.2万枚…リア・ディゾン「Softly」


上半期総括特集
・2007年上半期総括特集vol.1：流れを変えた紅白…「千の風」が急上昇！
・2007年上半期総括特集vol.2：「千の風」が頂点に、通算1000作目のNo.1は？

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