2007年度上半期総括特集として、数回に分けてこの半年間のシングルチャートを中心に振り返る。
第5回は21週目～26週目(6/6発売)までを振り返る。上半期の終盤は「らき☆すた」を筆頭とするアニメ勢の活躍が非常に良く目立った。特に「らき☆すた」OPの大確変は誰もを驚かせたと言える。
そんな上半期終盤のチャート模様をダイジェスト形式で振り返っていきたい。
第21週：GW期間に子供層を掴んだ月島きらりが初登場2位に！
首位を獲得した嵐「We can make it!」は初動15.0万枚と、前作から5万枚前後の減退となった。「花より男子2」効果が抜けて通常どおりの推移になったという見方が大半を占めたが、固定ファンを新たに開拓できていない現実についても厳しい意見が飛び交った。
またこの週2位にはなんと月島きらり starring 久住小春「ハッピー☆彡」がランクイン。初動は2.7万枚であり「バラライカ」には届かなかったものの、2位以下の低レベルさが同作品の週間順位を押し上げた。
1位…嵐「We can make it!」(初動15.0万枚、年間初登場16位)
2位…月島きらり starring 久住小春「ハッピー☆彡」(初動2.7万枚)
3位…KinKi Kids「BRAND NEW SONG」(週間2.5万枚、当時年間11位：20.5万枚)
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第22週：氷川きよしがチャゲアス以来の2作同時週間トップ3入り！
首位を獲得したB’z「永遠の翼」は初動15.3万枚となり、最近のB’z作品の中では最も悪い初動となった。映画主題歌ということだったが、「B’z + 映画タイアップ = 不調」という悪い流れを断ち切ることが出来なかった。
2位と3位には氷川きよしの「あばよ」「きよしのソーラン節」がそれぞれランクイン。1月のCHAGE & ASKA以来の2作同時トップ3入りとなった。
1位…B’z「永遠の翼」(初動15.3万枚、年間初登場17位)
2位…氷川きよし「あばよ」(初動6.4万枚、年間初登場47位)
3位…氷川きよし「きよしのソーラン節」(初動5.2万枚)
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第23週：月9主題歌・桑田佳祐が久々のソロシングルで首位獲得！
首位を獲得したのは「東京」以来5年ぶりのソロシングルとなった桑田佳祐の新曲「明日晴れるかな」だった。ドラマ「プロポーズ大作戦」の主題歌となったこの作品は初動16.1万枚となり、5年のブランクを考慮すれば上々な成績をマークしたと言える。
また2位と3位には週末までデイリーで大激戦を演じたテゴマスとEXILEがそれぞれランクイン。週末にEXILEを引き離したテゴマスはあと4000枚売っていれば初動10万枚突破というところであった。
1位…桑田佳祐「明日晴れるかな」(初動16.1万枚、年間初登場17位)
2位…テゴマス「キッス～帰り道のラブソング～」(初動9.6万枚、年間初登場35位)
3位…EXILE「SUMMER TIME LOVE」(初動9.0万枚、年間初登場39位)
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第24週：「らき☆すた」OP、「もってけ！セーラーふく」が初動で6.6万枚！
首位を獲得したV6「ジャスミン」は、アニメ「らき☆すた」OPである泉こなた(平野綾),柊かがみ(加藤英美里),柊つかさ(福原香織),高良みゆき(遠藤綾)「もってけ!セーラーふく」の大躍進の影に隠れる形となった。
V6の初動は6.8万枚で、前作から3万枚以上減らす不調となった。また、「もってけ！セーラーふく」の初動が近年の声優歌手の作品では見たこともない6.6万枚などという高い数字になったことで、週間結果発表時に誰もが驚きを隠せない状況となった。
1位…V6「ジャスミン／Rainbow」(初動6.8万枚、年間初登場50位)
2位…泉こなた(平野綾),柊かがみ(加藤英美里),柊つかさ(福原香織),高良みゆき(遠藤綾)「もってけ!セーラーふく」(初動6.6万枚)
3位・・・桑田佳祐「明日晴れるかな」(週間6.0万枚、当時年間10位：22.7万枚)
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第25週：ベテラン勢の大苦戦の波へラルクも飲み込まれ…
首位を獲得したL’Arc～en～Ciel「SEVENTH HEAVEN」の初動は11.2万枚。最近で最も悪かった「叙情詩」よりは上を行ったが、相次ぐベテラン勢が苦戦する中でラルクもその波に飲み込まれたという感じだろう。
初動だけは抜群の安定力を誇るaikoは今回も順当に7万枚を売り上げて初登場2位を確保、3位以下はこのaikoと2万枚以上離れた。その3位に入ったのはトリオ・ザ・シャキーン「愛しのナポリタン」で、発売前の段階でドラマ視聴者以外に十分なアプローチのしようがない状況ながらも5万枚近くを売り上げる健闘を見せた。
1位…L’Arc～en～Ciel「SEVENTH HEAVEN」(初動11.2万枚、年間初登場33位)
2位…aiko「シアワセ」(初動7.0万枚)
3位…トリオ・ザ・シャキーン「愛しのナポリタン」(初動4.9万枚)
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第26週：KAT-TUNの初動30万枚突破にファンからも疑問符が続出
上半期最後の週。
首位を獲得したKAT-TUN「喜びの歌」の初動は30.0万枚だった。しかしこれが指数から導かれる数値とかけ離れたものとなったことで多くのチャートファン、さらにはKAT-TUNのファンまでもが首を傾げる不穏な事態となった。
2位には「純恋歌」のヒットでどれだけの固定ファンを掴めたかが問われる湘南乃風の新曲「睡蓮花」がランクイン。しかし初動は3.6万枚と、その「純恋歌」を5000枚ほど下回った。
またこの週、第24週で登場した泉こなた（平野綾）,柊かがみ（加藤英美里）,柊つかさ（福原香織）,高良みゆき（遠藤綾）「もってけ！セーラーふく」の売上が近年の声優歌手作品としては異例の速さで売上10万枚を突破。再びアニメファンを中心に衝撃が走った。
1位…KAT-TUN「喜びの歌」(初動30.0万枚、年間初登場9位)
2位…湘南乃風「睡蓮花」(初動3.6万枚)
3位…ナイトメア「レゾンデートル」(初動2.5万枚)
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そして上半期のシングルチャートの結果は…？
→2007年度オリコン上半期シングルチャートベスト50、全結果速報！
上半期総括特集
・2007年上半期総括特集vol.1：流れを変えた紅白…「千の風」が急上昇！
・2007年上半期総括特集vol.2：「千の風」が頂点に、通算1000作目のNo.1は？
・2007年上半期総括特集vol.3：宇多田ヒカルが復活、3週連続首位獲得！
・2007年上半期総括特集vol.4：試練の時…ベテラン勢の相次ぐ不調
| TVアニメ「らき☆すた」OP主題歌 もってけ！セーラーふく | |
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